f検定は等分散の検定と呼ばれ、正規分布に従う2群のデータの分散(データのばらつき)が等しいかどうかを検定します。
f検定ではそれぞれのデータの分散の大きさの比を統計量Fとして計算します。その比をF分布表から調べます。
f検定は表計算ソフトではFTEST関数で求めます。帰無仮説は”分散に差がない”です。FTESTが小さければ帰無仮説を否定して、分散に差があることになります。FTESTが大きければ(>0.05)分散に差がないことになります。
FTEST関数を利用しないでf検定を行うには、次式でf値を求め、それをt分布表で危険率5%で調べます。Sは標準偏差です。
(Fは1に近い方がよい。1より小さいときは逆にする。)
FTEST関数は、”FTEST(データ列A, データ列B)”と用います。データ列AはA群のデータ、データ列BはB群のデータです。openofficeでは、”FTEST(データ列A; データ列B)”と仕切りが”;”になります。
例
![](https://tankoala2.sakura.ne.jp/medinfo_edu/wp-content/uploads/2021/06/ftest_example1.gif)